●自分とマイクの位置がわかりません。(マイクと自分の位置)
●現代では、機材の性能が上がりあまり マイクと自分の位置を気にする事はないですが
基本は、「一定の距離を保つ」です。では、一定とは? マイクの種類、スタジオの広さ等で変わりますが!
約30センチ程度でしょうか?
以前は、
1.普通は、自分の肘(手首から肘まで)の長さ!
2.遠くの感じ(大きな声)腕(指先から肩)までの長さ「朝礼の前にならえ」の距離
3.つぶやきや囁き声が手(手をパーに開いて、親指〜小指の幅)の長さ!
と言われていました。
●自分とマイクの位置でダメ事!(1)
●ダメな距離(位置)等は、大きすぎて「音が割れる」マイクの指向性(収録出来る幅)から外れるとNGです。
マイクや設定にもよりますが、 基本正面。90度以内です。
●自分とマイクの位置でダメ事!(2)
●近づいたり、遠のいたり、声が大きくなったり小さくなったりして音量が揺れているのもNGです。
スタジオのエンジニアが修正するのが大変です。その前に録り直しなりますが....。
●マイクを「意識するな」と言われますが! 具体的にはどうすればいいですか?
●基本、マイクは音を録る道具にしか過ぎません。ですがマイクを目の前にすると
つい、マイクに向かって話してしまいます。しかし台詞は相手(話しかけてる役)向けて
話す(演技)物です。距離感(近くの人、遠くの人)を感じて話す必要があります。
マイクの向こうに人を感じる事(創造力)
例えば、貴方が携帯で電話する時に携帯に向かって話しかけたりはしません。
携帯は道具で電話の向こうの相手を意識しながら話をしているはずです。
携帯に話しかけてる意識はありません。
街で電話しているサラリーマンが会話中でお辞儀をしている風景を見ますが
あれは、持っている携帯にお辞儀している訳ではなく、電話(マイク)の向こうの人間に
お辞儀をしています。普段もみんなそうしています。
ですから、マイクを見ても緊張(意識しない)しないでマイクの向こうを想像して
台詞を言って下さい。
●行間を考える
●台詞の行間が空いてるからと言って、間が空き過ぎては行けません。
相手の「ある掛け合い」の場合は、テンポ考えて下さい。
●行間を考える (ナレーション)
●ナレーションの場合は間の開け方でかなりイメージが変わります。何が一番言いたい事なのか考えましょう。
●演技力
●演技力は想像力です。今、無い物や状況をさも目の前に有るかのように表現出来ればとりあえず良いと思います。
通常は舞台演技(現実の場面)を訓練して、声だけ(架空の場面)でもそれを再現できる様にして下さい。
●声優に歌は必要ですか?
●現在では、必要だとおもいます。「山寺宏一さん」や「水樹奈々さん」など現在活躍している
声優さんは、歌が歌えます。勿論、劇中で歌う事も有りますし、下手に歌う、上手く歌うにしても
下手では成り立ちません。
また、最近の声優事務所のオーディションでは「自己紹介、台詞、ナレーション、歌」が一般的になっています。
●声優と歌手の共通点がありますか?
●沢山あります。台詞の言い方は歌い方と同じですし、発声にも同じ箇所があります。
また、歌が聞ければ台詞なのどの微妙なフレーズも再現できます。
●マイクで録音する時の注意点!
●マイクで収録すると、生声より多少 声がボケて聞こえます。
言葉の語尾、語頭をはっきり(立てて)話さないと、滑舌が悪く聞こえます。
●舞台と録音の演技の違い。
●演技と言う意味では同じですが、
「劇場とスタジオの収録との違い」/「身体の演技と声の演技などの違い」が上げられます。
劇場場合広さも関係しますが、大きい演技や声をださないと観客には解りにくい物になります。
しかし、録音の場合は囁き声でも録音出来ます。普通の会話でも十分に聞く事ができます。
テレビのドラマでも、音声さんやVEの方がいますので、誇張した声で話す事は少ないです。
●録音の前に気をつける事はありますか?(1)
●スタジオのマイクは高性能なので、揺れて音の出るアクセサリーは外した方が懸命です。
●録音の前に気をつける事はありますか?(2)
●数人で収録する場合は、マイクが人数分そろえてある訳ではないので、(8人で3〜4本のマイク)
マイクの高さが、平均の高さになる事が多いです。背の高い人は「かがみ」背の低い人はヒール等を履いて高さを考えて来て下さい。
●「物まね」の声を出すな!と言われます。
● 物まねは声質もそうですが、アニメのシーンので有名な場面と同じ台詞が出て来た時に「同じ言い方や抑揚をのままの言い方」で使うな!
と言う事です。また、あまりに有名な声優さんのフレーズをそのイントネーションで台詞を言えば、物まねと言われます。
台詞(シーン&場面の前後)をよく考えましょう!間や感情は見習う事はいいですが、そのままコピーしない。
「アニメの物まねや面白もの真似」はダメですが、先輩方の演技を見本や参考にする事は重要です。
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