マスタリングとかキューシート等色々面倒ですが、基本的には、
マスタリングスタジオで作業をすれば、問題ありません!
興味のある方は以下を参考にして下さい。
マスタリングとは
【マスタリング作業】 マスタリング作業というのは、どいうことをするのか? まずはここから始めよう。
通常のレコーディングにおける作業での最終メディアはマスターである。メディアとしては色々ありますが、
これはここでは大問題ではないので別に記すことにしましょう。このマスターはリリースする事を前提に創られていますがこのままではプレス工場に持ち込むことは出来ません。
簡単に考えてみても例えば曲順や曲間のタイミング、それぞれの曲の音量を揃えてあげなくてはいけませんね。またオムニバス(合作)などで何本ものマスターがいろいろなメディアに分散してしまっていることもあります。
こうした数々のマスターから曲順や曲間のタイミング、それぞれの曲の音量を揃えて一本のマスターテープを作らなくてはいけません。これがマスタリングの第一の目的です。
これだったら 自宅などでDATなどにコピーしてつなげて持ち込めばそれで良いことになりますが、実際にはなかなかそうはいかない。コピーをすることで若干サウンドは変わってしまいますが そういう問題ではなく、それは マスタリングの第二の目的があるからです。
CDをかけてみるといわゆるTRACK IDがはいっていますね。 これはPQといわれるコードの中に入っています。
実はCDの中にはこの他にもISRC、POSというコードがCDには入れられています。これはCDが音楽用CDとして成立するために必要な規格(RED
BOOK)で決められています。 これらのコードを入れ、CDに必要なコードをいれる作業を終了しているマスターの事を”PQ ENCORDED
MASTER”特にCDRでは”PMCD(プリマスターCD)”といい、この状態にしてプレス工場に入れなくてはいけません。
最近ではHDRの中にも こうしたPQ ENCORDに対応しているものも多く見かけられますが、これでは PMCDを作ることは実は出来ません。これはどうしたことか?というと、CDについての規格であるRED
BOOKには、CDプレスに用いるマスターには 大きな制限があるからなのです。
CDというのは がんじがらめに規格が決められているのです。解りにくく面倒なのですが、
【RED BOOK】 どういう事なのでしょうか?
実はRED BOOKには、PQ ENCORDED MASTERに対して、その使用機種まで限定してあるのです。
一つはUマチックテープ。いわゆる3/4(しぶさん)といわれている弁当箱のような箱に入っているヤツです。テープとしては同じ3/4(しぶさん)のプロ用ビデオテープと酷似していますが 一応ディジタルオーディオ専用に改良されてQUANTEZY(旧AMPEX)とSONYから売られています。CD発売が始まった頃から使われてきました。既に20年以上の実績がありますので 安心して使えるメディアです。メジャーのリリースでは ほとんどの場合これを使用しています。ただ普通のオーディオ装置では再生することは出来ませんから、PCM専用のSONY
PCM-1630なりSONY PCM-1610なりのエンコーダー/デコーダーが必要でトランスポートとしてもディジタルオーディオ専用のものが必要です。Uマチックテープを使うには必然的にこのマシンを使うしかありません。
システムとしてもかなりマニアックなものとなりますが、信頼度は高く、マスタリングスタジオでは これを備えているのが普通です。
もうひとつのメディアはCDRです。 Uマチック比べると格段とメディアの値段も安くなってきましたので、使いやすいメディアです。普通のオーディオ装置でも 一部(DVDコンパチなど)を除いて 再生することが出来ます。この辺りは なんか使い安そうですね。
最近ではCDRライターも多く発売されていますし、値段も安くなってきました。おそらく 皆さんもお持ちの方がほとんどだと思います。なんか 簡単に考えると、自分のパソコンでも作れそうな気がしてきますね。
ところがRED BOOKに記載されているCDRライターとしてのマシンはSONY CDR-900Eとなっています。プレス工場で読み取るマシンも規定されていて、この双方が成立したときに始めてPMCDとして規格にマッチしたことになります。これはどうしたことかというと、元々音楽用CDとデータ用CDというのは違う規格で規定されている違うものなのです。ですから残念ながら市場に安価で出回っているCDRライターは、データ用のCDRライターになってしまい、これでは RED
BOOK規格に適応したPMCDは焼くことが出来ません。 最近ではプレクスターという会社がプレクスマスターというCDRライターをプロ用にリリースしてきました(サンレコにレビューが載ってましたね。何号かは忘れました。スイマセン!)が、使用環境に制限が多いのでまだまだ普及して来ませんね。確か、SMEのマスタリングは これを使っています。
この他にSONY PCM-9000シリーズという幻のメディアがありました。記憶によると 次世代のマスターメディアとして鳴り物入りで登場してきましたが、エディターがなかなか出来なかったこともあり 全く普及しなかったと思います。一部 PQ
ENCORDED MASTERのメディアとして採用しているという話しを 小耳に挟んだことがありますが、ほとんどのプレス工場で対応してくれないので 事実上使えないメディアになってしまいました。
【PQ ENCODED MASTER】 では どのメディアがいいのでしょうか? 現在のところ 音楽用CDへのマスター(PQ
ENCORDED MASTER)としてのメディアとしては、一番安心できるのは Uマチックです。これは 現実的に長年に渡るキャリアがあり、いまもなお第一線で活躍しているからです。ただし、磁気テープに書き込む訳ですから、必然的にテープのクオリティーに左右されてしまいます。この辺りは、エラー状況をカウントすることで対応しています。あまりエラーの多いテープは、マスターとしては適さないため もう一度やり直さなくてはいけません。このエラーの量に関しては各マスタリングスタジオが独自に決めているはずです。 逆に テープを使うことで、アナログ時代にまで遡る実績があるといえば そのとおりです。
また、回転ヘッドの汚れはもちろん、ランニング時間などによるクオリティーにも大きく影響を受けます。コンディションの怪しいスタジオは 使わないほうが良いということになります。
CDRでも取り扱いに注意すればかなりの所までイケると思います。最近では 音楽マスタリング専用のCDRディスクも 多くのメーカーから発売されています。これらは、音楽CDマスターとして書き込む際に適した特性を追求しているので かなり信頼が置けます。
Uマチックが良いのは、メディア自体の安定度も去ることながら、これを備えている工場は そこそこしっかりとした実績があるからでしょう。読み込みのは当然、同じUマチックのシステムが使われているわけですからね。
(今、一般的にはCD-Rが支流です。)
【マスタリング後でも音は変わる】 ただし、プレスされてくる製品は PQ ENCORDED MASTERから 一段と、音が変わってしまいます。これは 工場での読みだしシステムによるもの、製品精度によるものといろいろな理由が考えられますが、残念ながら事実は明らかにされていません。同じ工場でも 生産ラインが変わるだけでも違ってしまうようですし、事実上把握するのは不可能な様です。
PMCDマスターの場合には、読み込み時の 読み込み速度にも大きく左右されてしまいます。4倍、8倍、16倍、、、なんてのは、コンピュータ用のCDR(CD)ドライブで良く耳にしますが、オーディオ用としては 常に等速が基本です。CDを 倍速で回して聞いている人はいないですよね。これは意味がないことだからです。等速で読み込むということは 60分のマスターの読み込みには60分かかることになります。当たり前です。ところが 通常のデーター用のドライブなんどでは もっと高速で読み込むことが出来ますね。実は 工場でも同じように高速で読み込むことが出来ます。そうすることによって 作業時間を劇的に減らすことが出来、ついてはコストダウンが出来るようになるのです。やみくもに高速読み込みをしているわけではなく、等速で1回の読み込みだったものを、4倍速で2回読み込みをしたりすると、より正確に読み込みが出来るようになるかも知れませんね。それでも 時間は半分になります。こうすれば 時間も節約できてクオリティーも良くなる。とっても理に適ったやりかたです。そんなことより コストを最優先して、16倍で一気に読み込んでしまうかも知れません。この辺りは工場のこだわりやポリシーも出てきます。一概にどの方法が良いとは言いきれません。プレスをオーダーする場合に、コストを優先してしまってませんか?
海外のプレスなどでは、ほこりや温度、湿気などりより、エラーの多い状態で 読み込みが行なわれたり製品管理が甘かったり、PMCDに傷を付けられたという事例もあります。国内より海外の方が 輸送の行程が増えるからなのか?管理が甘いのか? おそらく両方なのでしょう。ただ、普通のオーディオ装置で再生して こうしたエラーに気が付くのは かなりの熟練がいります。要するに、普通に聞いていたら解らない場合がほとんどでしょう。
また、実はCDには 74分盤と80分盤があります。どちらかというと74分盤の方が音がしっかりしていて、音飛びが少ない様です。音楽ソースが 60分程度の場合でも、工場によっては無条件に80分のディスクにプレスしてしまう事もあります。カーステで掛けたときに音とびすることが良くありますが、これらの大半は80分ディスクです。(ベスト盤とかに多い)あとは製品のクオリティー自体が悪いものもあります。
【マスタリングのコスト】
余談ですが、現在のPCM-1630やCDR-900EというRED BOOKに記されて指定されているマシンは、全て現在では生産が完了しております。CDが これだけ多くリリースされているのもかかわらず、現状ではマスターを書きだせるマシンは他には全くありません。マスタリングスタジオでは これを持っているかどうか?で ちゃんとしてるかどうかが解るくらいです。逆にいえば これをもっていれば マスタリングスタジオと言えるのかもしれませんね。 巷には雑誌などに 安価なマスタリングスタジオのコマーシャルが多く見かけられますね。皆さんは、”どうしてサイデラはこんなに高いんだろう?”と感じると思います。こうした安価なスタジオは RED
BOOK自体に準拠していなかったりしますよ。本当は音楽CDのマスターが作れないんです。ただ現状では、データーCDも音楽CDも 工場から納品されてくれば同じようにプレーヤーで掛けられる様で、リスナーとしては全く気が付かないことでしょう。特にインディーズであったりすれば、著作権コードなどの登録もしていなかったりすれば データーCDでも 聞くだけなら全く問題は出ないかも知れません。
こうした安価なスタジオでは、それこそ安価なマスタリングシステムでマスターを作成していますから、これは 値段にも影響してくるわけです。アーチストは 基本的にお金が有り余ってはいない人がほとんどですから、とても有難いのではないでしょうか? それはそれ、こだわりのレベルやポリシーの問題ですから、選択肢としては間違いではないと思います。
では、本格的なマスタリングスタジオは 何故そんなに高いのでしょうか? 単純にロケーションの問題もあります。マスタリングスタジオの多くは 都内の一等地にあることが多いですね。これは メジャーのレコードメーカーが近くに多いということもありますし、渋谷、新宿、青山、六本木、、、一帯は ある意味日本の音楽の中心であることから、アーチスト、インディーレーベルも多く、常に情報豊かで刺激的なエリアだからでしょうか。個人的には 郊外にマスタリングスタジオを作れば、もっと環境の良いものが出来上がると思います。高い天井、広いサウンドエリア、無停電装置も置けるでしょう。そしてなにより広い駐車場。駐禁におびえることもありません。なんと理想的な環境でしょう。ただ、音楽の持つ刺激やテンポに鈍くなってしまう可能性もあります。情報にもうとくなるでしょうね。その分、インディーズの方々にはゆっくり対応していけると思うのですが、職業クリエイターにとっては のんびりしすぎてつまらない、うざい作業になってしまいそうです。実質的に仕事のオーダーとしては かなり減ってしまうことでしょう。そうなれば、やはり値段に跳ね返ってきてしまいますね。本末転倒になりかねません。
第二には、やはり機材のコストです。 良いマスタリングスタジオでは それぞれ独自にこだわりをもっています。ADコンバーター、DAコンバーター、どれをとっても100万円を越える高価なマシンです。マスターのもつ”おいしいところ”を引きだすために 一番適したものを 機材選びの段階で行うのです。こうすることによって、EQや ディジタルプロセッサーによる人工的な補正ではなく、自然な補正が出来るような環境が整います。できることならEQや ディジタルプロセッサーによる人工的な補正はせずに、これだけで良いサウンドが出来れば最高なのです。
コンバーターの他にも、ケーブルやコネクター、電源といったものからアンプ、スピーカーに至るまで、全てがスーパークラスです。大抵のマシンは 改造されていますし、セッティングする場所や つなぎ方でも音は変わるんですよ。これに関してはまた期会があれば記すことにしましょう。こうして 隅々までチューンナップされています。ですから マスターの中の微妙なサウンドも忠実に再生してくれますし、ダイナミックレンジも大きくなり、それだけで イイ音に聞こえるようになります。逆に ミックスダウンの時には聞こえなかったノイズも忠実に再現してくれます。マスターの持つエラーなども、オーバーロードの歪みも、全て忠実に聞くことが出来るのです。
また、前述のRED BOOK準拠の機材を維持するためには、かなり苦しいことです。ただ、これは仕方がないんです。ただでさえ高価なこれらのマシンを 毎日よいコンディションで使い続けるのは、かなりのメンテナンスがかかります。オマケにかなり 御老体なマシンです。実際に このあたりには 本当に参ってしまいます。たいていの場合には 10年近く使い続けられているのがほとんどで、全くをもってこの御時世にナンセンスな事です。出来ることならこうしたマシンは定期的に新品に買い替えたいのですが、そういった事は一切出来ません。
現在のマスタリングスタジオでは、これらのマシンを 幾度となくオーバーホールし、メンテナンスを重ねて使い続けています。 最近では DVDやSACDといった 新しい大容量メディアもコンシューマーに提供されるようになりました。サイデラでもSACDマルチチャンネルまでのマスタリングには対応させていただいています。DVDに関してはSACDからのダウンバートで96Kまではいけるので 問題ないかなとも思いますし、現実的なレベルでは プロツールスも使えます。これらのマスターに関しては、PCM-1630やCDR-900Eといったマシンでは とうてい対応できません。
これからは CDのマスターも含めて、何か別のものに変わっていく方向にあると言えます。
音楽CD制作における各種マスターの説明
(プリ)マスタリング費用、著作権に関して。
●PQエンコード済のものをご用意下さい。
※ごく希にですが、PQ入力がされていないものがあります。それではDAT等と変わりませんので日数も費用も追加になってしまいます。 制作を依頼するマスタリングスタジオに必ず問い合わせてから依頼するようにして下さい。
●マスターにはCUE SHEETを必ず添付して下さい。 CD-R (PMCD)
●音楽用プレスマスターはPMCD規格、レッドブック準拠のものをご用意下さい。マスタリング専門スタジオで作成されたものでしたらほぼ問題はありませんが、お客様ご自身で書き込まれたCDRをマスターとして持ち込まれるケースも多くなってきましたので、その場合、以下の点につきご注意下さい。
❶最低限のルールとして、コンピュータ上でプリマスタリングスフトを利用し、Disc at Once(DAO)方式にて、リードイン(最初)からリードアウト(最後)までデータが途れることなく、連続して書込まれたものをご用意下さい。
これ以外の方法(TAOなどで追記)で書込まれたCDRはCDプレイヤーなどで再生できたとしても、プレス用マスターにはなりません。 また、デッキタイプ(据置型)のオーディオ専用CDライターで書き込まれたものも同様にマスターにはなりません。DATやMDと同じ扱いになり、プリマスタリングの必要があります。
❷マスターに使用するCDRメディアは、低価格重視の海外製はなるべく避け、多少金額が高くても安定性やエラー等に強いものをお選び下さい。今はネット上で検索すれば、ある程度の信頼のおける情報も得られると思います。
❸書込速度は等倍(1倍)が理想です。
❹出力されるのであれば、マスター書き込み時に作成されたCUE SHEETを添付して下さい。
DAT, MD ※プリマスタリング必要
●CDR(PMCD)/U-MATICは、基本的に直接プレス用の型(スタンパー)を作成出来ますが DAT/MD(MD DATA不可)の場合は、その前行程としてプリマスタリングが必要です。 デスカルガにてプリマスタリングを行う場合、工場用マスターCDR(PMCD)とは別にもう1枚コピーを作成し、検証用チェックCDとしてお渡しますので、作業内容をプレス前に確認できます。
●プリマスタリング内容は、 A/D, D/D変換、レベル調整(ノーマライズ=必要な場合)、プリギャップ(曲間)調整、デジタルミュート、PQ入力など、必要最低限の基本作業はすべて含んでおります。
●オプションでEQや音圧上げ、その他あらゆるリクエストにも専門エンジニアとマスタリングスタジオが対応しますのでご相談下さい。 以下の点にご注意の上、プリマスタリング/マスタリング依頼をお願いします。
❶ DATはテープ頭に約1分程無音録音してから、収録を始めて下さい。テープの巻込み事故が起りやすいのがこの部分ですので取扱いには十分注意いたしますが、万一の場合にそなえて必ず無音録音を行って下さい。また、可能であれば、マスターは2本回して1本は手元に残す事をお薦めします。磁気や埃、湿度などにも影響を受けやすいものですので、保管にも注意が必要です。
❷ DAT,MD共、各曲のスタート部分にはスタートIDを入れて下さい。ただし、これはプリマスタリング時の作業確認用です。添付していただくタイムシートとダブルチェックを行い、ミスを防ぎます。 曲間は、少し長めに(5秒程)あけておいて結構です。 指示をいただければ、そのとおりに曲間の調整、およびミュート処理をいたします。もちろん、DAT,
MDの曲間どおりに仕上げる事も可能です。
著作権 の処理をお忘れなく!
●邦楽、洋楽を問わず、カバー曲を収録する場合は、著作権使用料がかかります。その場合、著作権管理を行っている日本音楽著作権協会(JASRAC)への使用許諾申請が必要です。
(http://www.jasrac.or.jp)
●楽曲使用料は、販売価格、制作枚数、管理楽曲数、収録時間等の諸条件により異なりますので、詳しくは直接お問い合わせ下さい。
●著作権使用料計算式(参考)
❶ 価格表示があるもの(税抜価格÷曲数)×0.06×製造数×管理楽曲数(1曲が5分を超えるものは2曲扱い)
❷ 価格表示なし(無料配布など) \8.1×製造数×管理楽曲数(1曲が5分を超えるものは2曲扱いとなります) ●申請が済み許諾を受けますと、その証しとして許諾番号の交付と許諾シールが発行されます。それらは、CD制作時に表示と貼付けが義務付けられておりますので、大切に保管しておいて下さい。
紛失した場合の再発行はありません。 更に詳しくは、JASRACへ直接問い合わせ下さい。
Cue Sheet 基礎知識
■はじめに CD-R を使って音楽CDなどを制作して、 プレスする時に必要な!
cue sheet(キュー・シート)というのがあります。
今回例題で扱うソフトは、海外のものですが CDRWin です。
■Cue Sheetの例 以下は、とあるオフコースのCDをCDRWinで吸い出してみたものです。
FILE "G:\CDROM\OFFCOURSE10.BIN" BINARY
TRACK 01 AUDIO
INDEX 01 00:00:00
TRACK 02 AUDIO
INDEX 01 02:06:50
TRACK 03 AUDIO
INDEX 01 07:55:67
TRACK 04 AUDIO
INDEX 00 12:34:05
INDEX 01 12:35:05
TRACK 05 AUDIO
INDEX 01 16:31:72
TRACK 06 AUDIO
INDEX 01 20:49:67
TRACK 07 AUDIO
INDEX 01 25:42:67
TRACK 08 AUDIO
INDEX 01 30:53:35
TRACK 09 AUDIO
INDEX 00 37:16:65
INDEX 01 37:17:62
トラック(AUDIO=曲)が1~9の9曲あり、 あとなにか時間が INDEX として書かれているらしい
ことがわかります。 時間は先頭からの絶対位置
■キーワード1
●FILE データファイル(上の場合は9曲が全部入ったCDイメージ)
FILE
TYPE には、 WAVE または BINARY が指定できます。 WAVE は「44.1KHz, 16bit, ステレオ」の音声データで、
BINARY は、イメージファイルです。
●TRACK
トラック
TRACK
NUMBER には、01~99の数字が順に入ります。 TYPE には以下のようなものが指定できます。
・ AUDIO : CD-DAのデータ
・ MODE1/2048 : Mode1 のデータ
・ MODE1/2352 : Mode1 のデータ (Raw)
・ MODE2/2336 : Mode2(XA)のデータ
・ MODE2/2352 : Mode2(XA)のデータ(Raw)
・ CDG : CD-G用データ
・ CDI/2336 : CDI用データ
●INDEX
インデックス
INDEX NUMBER に 01 を指定するのが通常で、その場合は「オーディオインデックス」
NUMBER に 00 を指定した場合、「ギャップインデックス」となり、 プリギャップを指定できます。
●PREGAP/POSTGAP
プリギャップ・ポストギャップ
PREGAP
INDEX 00 を使わず、直接プリギャップやポストギャップも指定できます。
PREGAPは TRACKより後、INDEXより前に記述します。
POSTGAPはINDEXの後ろに記述します。
●FLAGS
フラッグ
FLAGS DCPは、Digital Copy Premitted でデジタルコピー可。
FLAGS PRE は、Pre-Emphasis のかかったディスクであることを示します。
TRACKより後、INDEXより前に記述します。
■キーワード2
●ギャップ
「ギャップ」とは「透き間、途切れ、間隔」という意味で、 CD-Rにおいては、おおざっぱにいうと、曲間のことです。
●プリギャップ
曲の前に挿入される(無音)領域
●ポストギャップ
曲の後に挿入される(無音)領域
■Cue Sheet をちょっと見てみる
上のサンプル Cue Sheet を見ると、
TRACK 01 AUDIO
INDEX 01 00:00:00
TRACK 02 AUDIO
INDEX 01 02:06:50
TRACK 03 AUDIO
INDEX 01 07:55:67
のように、時間らしきものがセットされています。
XX:XX:XX は「時分秒」ではなく、「分・秒・フレーム」です。 たとえば、トラック1は 00:00:00 で「CDの先頭」から始まるのは良いとして、
トラック2は 02:06:50 なので、 「2分06秒50フレーム」のところから始まることになります。
(注:1秒=75フレーム)
同じようにトラック3は「7分55秒67フレーム」のところから始まるので、 引き算をすれば、トラック2の長さは「5分49秒17フレーム」であるとわかります。
■ギャップのすること
上のサンプル Cue Sheet を見ると、TRACK 9 のみに、
TRACK 09 AUDIO
INDEX 00 37:16:65
INDEX 01 37:17:62
と、INDEX 00 が書かれています。 これはギャップ指定で、このように曲間を指定されたCDをプレイヤーで再生すると、 -00:02 ,
--00:01 , 00:00 , 00:01 …のように、 曲の頭でマイナスがカウントされます。 この場合は、37:17:62 - 37:16:65
= 00:00:72 なので、 1秒未満の逆算を行います。
曲を再生するだけなら、曲と曲の間にあるたとえば2秒の無音部分が、 マイナスでカウントされようと、前の曲の長さが2秒長くカウントされようと、
たいした違いではないですが… ちなみにこの INDEX 00 で書かれるプリギャップは、 前の曲と次の曲の「曲間」を指定するものですが、 必ずしも「無音」とは限りません。
INDEX 00 のところまでで前の曲は終わり、 INDEX 01 のところから次の曲は始まる、ということです。
実際、このプリギャップ部に音声を入れているCDもあり、 ソフトによっては(WinCDRとか)、CD-Rに焼くときにそこが無音部分になってしまうなど、
不具合が出ることがあるようです。
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